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2019年12月26日 (木)

家族を想うとき

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『わたしは、ダニエル・ブレイク』カンヌパルムドールを獲ったケン・ローチ監督最新作の家族を想うとき

引退宣言したケン・ローチ監督がその引退宣言を撤回してまで描きたかったらしく。

個人事業主として宅配業者と契約する配達ドライバーのリッキーと、介護士の妻アビー、一男一女の子供たちの家族の物語。

タイトルやポスターを見ると、めっちゃハーウォーミングなお話を想像しがちだけど、社会派監督のケン・ローチが描く世界は全く違うわけで。

イギリスの新自由主義経済における中産階級の没落をこれでもかと描き切る。

まあ、とにかくツラいお話で。

ツラ過ぎて、途中で『もう、やめて~』って言いたくなる程。

反抗期の子供がトラブルを起こそうが、見知らぬ集団からの暴行で大怪我しようが、高額な罰金を恐れて休めない状況のリッキー。

家族の為にフル回転してるのに、その家族がボロボロになっていく。

そしてこの家族、みんな善人なのがなんとも胸を締め付けられる。

愛情深い奥さんアビーとの関係は悪化し、本来心優しい息子ちゃんのことを殴っちゃったり。

リッキーが契約する宅配業者のボスも、ホントは多分普通の人なんだろうけど、会社の為にクソ野郎にならざるを得ない。

もう、これは誰が悪いとかじゃなく、社会システムの問題か。

悲劇が重なり、先を見るのがドンドン怖くなる。

ボロボロの状態で運転し始めるたびに事故るんじゃないかってハラハラしちゃう。

もうホラー映画より恐ろしく、ある意味、名作ジョーカーよりも危険。

なんちゅう映画を作るんだっていう。

名作・・・とは言いたくないくらい観た後の衝撃がデカくて。

まあ、こんな心が痛くなる映画も珍しい。

ホント、さすがのケン・ローチ、今一番ツラくなる映画だーね。


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